ペネトレイトブラシの役割と活用法について詳しく解説

靴磨き
  • ペネトレイトブラシとはどのようなものですか?
  • 使用時の注意点にはどんなものがありますか?
  • 靴を磨く際、このブラシを使うべきですか?

 

靴磨きに関するアイテムとしてよく紹介されるのがペネトレイトブラシです。

 

多くの人がこのブラシを購入すべきかどうか迷っています。

実際、私も靴を磨き始めた初期には、このブラシを購入するかどうかで悩みました。

 

この記事を通じて、次の情報を得ることができます。

  • ペネトレイトブラシの特性
  • ブラシの使用におけるメリットとデメリット
  • 適切なメンテナンス方法

 

ブラシの選び方や使用方法に不安がある方は、ぜひ参考にしてください。

ペネトレイトブラシとは?

ペネトレイトブラシは、靴にクリームを塗る際便利な小型のブラシです。

一般的に想像される大きなブラシとは異なり、
指三本で持つことができる非常にコンパクトな形状をしています。

ブラシの毛質には豚毛が使用されており、靴へのクリーム塗布をスムーズに行えます。

 

このブラシの小さなサイズは、靴クリームを容器から取り出しやすく、
細部までクリームを均一に塗り広げるのに最適です。

ペネトレイトブラシは必要?不要?

靴の手入れ方法を調べると、ペネトレイトブラシを使用することを推奨する情報や、
指で直接クリームを塗る方法を紹介している情報もあります。

そのため、「ペネトレイトブラシを使うべきか?」と疑問を持つ方は多いでしょう。

 

結論としては、ペネトレイトブラシを使う必要はありません」と言えますが、
使用することによるメリットもあります(後述)。

 

一方で、余計な道具をそろえることになるため、
コストが増えることも考えられます。

また、製品によっては、指の体温でクリームを温めながら塗り込む方法を推奨しているものもあります。

 

以下のような場合は、ペネトレイトブラシの購入を検討する価値があります。

  • 靴クリームで手を汚したくない
  • 装飾の多い靴を持っている
  • 細かい部分にクリームを塗るのが難しい

クリーム専用ブラシの使用メリット

クリーム専用ブラシを使用することのメリットをご紹介します。

  1. 手を汚さずにクリームが塗れる
  2. 布を使用するよりも効率的にクリームが塗れる
  3. 手の届きにくい部分にも塗布可能

手を汚さずにクリームが塗れる

クリーム専用ブラシを使用する最大のメリットは、
手を汚さずにクリームを塗れることです。

靴磨きの際、直接手でクリームを塗ると指が汚れやすく、
クリーム特有の強い匂いや油分石鹸で洗ってもなかなか落ちません

 

クリーム専用ブラシを使えば、クリームに直接触れずに靴に塗布できるため、
作業中も手がきれいなまま保てます。

これにより、手を洗う時間も節約でき、作業効率が向上します。

布を使用するよりも効率的にクリームが塗れる

通常、靴の手入れには「布を巻いて塗る」という方がよく使われますが、
この方法では布がクリームを吸収してしまい、
クリームの無駄使いにつながります。

 

クリーム専用ブラシでは、クリームを布が吸収することなく、
必要な量だけ靴に塗り広げることができます。

毛先でクリーム量を細かく調節できるため、塗り過ぎを防ぎます。

 

耐久性も高く、一度の購入で長期間使用できるため、
コストパフォーマンスにも優れています。

手の届きにくい部分にも塗布可能

特に靴の装飾部分や縫い目など、手だけでは届きにくい箇所にも、
クリームをしっかり塗ることができます。

 

クリーム専用ブラシを使えば、これら細かい部分にも均一にクリームを塗布でき
仕上がりの質が向上します。

 

靴のお手入れで細部のケアが必要な場合には、
クリーム専用ブラシが非常に役立ちます。

『ペネトレイトブラシ』の使用上の注意点

ここでは、ペネトレイトブラシの使用に際して留意すべきポイントを解説します。

  1. 異なる色には異なるブラシが必要
  2. 定期的なメンテナンスが不可欠
  3. 適切な保管方法が重要

①異なる色には異なるブラシが必要

ペネトレイトブラシは、直接靴クリームをブラシに塗る方式を採用しているため、
色ごとに専用のブラシを準備することが必要です。

靴クリームがブラシにしっかりと付着するため、色移りを防ぐためにも、
同一のブラシ複数の色を使いまわすことは避けるべきです。

②定期的なメンテナンスが不可欠

クリームをブラシの毛先に直接取るため、
使用後毛先にクリームが残りやすく放置すると固まります

固まったクリームが原因で新しいクリームが毛先にのらず、
ブラシが硬くなってしまうことも。

 

これを防ぐためにも、使用後はしっかりとブラシのメンテナンスを行い、
毛先のクリームを洗い落とすことが大切です。

特に長期間使わない場合洗浄は必須です。

③適切な保管方法が重要

ペネトレイトブラシを保管する際には、
クリームが付着したままの状態での保管は周囲の物を汚すことになりかねません。

ブラシは平らな背部分があるため立てて保管することができますが、
小さな衝撃で簡単に倒れることがあります。

 

適切な保管方法としては、不要な布などでブラシを覆い
クリーム他に付着しないようにすることが推奨されます。

また、使用するクリームの種類が増えるとブラシの数も増えるため、
適切な保管場所確保することも重要です。

ペネトレイトブラシの使い方

ペネトレイトブラシの正しい使い方をご紹介します。

①ブラシにクリームを適量取る

ペネトレイトブラシを直接靴クリームに触れさせて取りますが、
クリームは多すぎず少なすぎず適量を心がけましょう。

指でクリームを取る場合は、容器の縁で余計なクリームを取り除けますが、
ブラシの場合は毛の間にクリームが入り込みやすく、取り除くのが難しくなります。

 

過剰にクリームを取ってしまうと、以下のような問題が生じることがあります。

  1. 使用しきれずに残ったクリームが保管される
  2. 保管されたクリームが硬化する
  3. ブラシのメンテナンスが頻繁に必要になる

 

クリームは、ブラシの毛先の表面の半分軽くつけるくらいで十分です。

ブラシをクリームに深く沈めすぎると、使用しない毛の部分までクリームが行き渡ってしまい、
無駄になりますので注意してください。

②靴全体にクリームを均一に塗布する

次に、ブラシに取ったクリームを靴に置き、軽くタンピングして均等に広げます

クリームを靴全体に円を描くように塗り広げることで、
ムラなく美しく仕上げることができます。

 

クリームの塗布が終わったら、豚毛ブラシを使ってしっかりとブラッシングを行います。

ペネトレイトブラシと豚毛ブラシは用途が異なるため、
豚毛ブラシの使用省略しないようにしてください。

 

豚毛ブラシはクリームの成分を革に深く浸透させる役割があり、
余分なクリームを落としながら革をマッサージします。

ペネトレイトブラシでのブラッシングは、靴に塗布したクリームを均等に広げるためのものであり、
豚毛ブラシと同じ効果は期待できません。

 

ペネトレイトブラシは、靴クリームを塗るための専用ブラシです。

その使い方を正しく理解し、靴のメンテナンスを効果的に行いましょう。

ソールケア用ブラシの効果的な使用法

ソールクリームを塗る際には、ペネトレイトブラシが布を使用するよりも優れています。

布を使うクリームが吸収されてしまうため、非効率的ですが、
ペネトレイトブラシを使用することでクリームが吸収される問題が解消されます。

 

このブラシは豚毛を使用しており、
その固さがクリームを均一に広げるのに役立ち、操作性も非常に良いです。

同様に、長い柄のブラシも使いやすくお勧めできます。

ペネトレイトブラシのメンテナンス方法

ペネトレイトブラシを適切に保管しないと、
毛先が硬くなり靴に傷をつける原因にもなりかねません。

ブラシが硬化していると感じたら、以下のメンテナンスを実施しましょう。

必要なアイテム
  • 容器
  • 食器用洗剤
  • 缶の蓋(または平板)
  • お湯(約40℃)

 

ブラシの手入れは以下の手順で行います:

①ブラシの洗浄

まず、容器にお湯を用意します。

次に、缶の蓋にお湯を少量取り、2-3滴の中性洗剤を加えます。

ブラシの毛先を缶の蓋の上で円を描くように動かしながら、
毛先に付着したクリームを洗い落とします。

泡立ちが見られたら、水でしっかりとすすぎ、
必要に応じてこの過程を繰り返します。

 

水分を含み過ぎると割れる可能性がありますので、
持ち手は水に浸からないよう注意してください。

②ブラシの乾燥

洗浄した後、毛先を乾いた布でしっかり拭き取り、
風通しの良い場所で自然に乾燥させます。

ドライヤーでの急激な乾燥は避け、持ち手のひび割れを防ぎましょう。

毛先が完全に乾燥すれば、ブラシは再び使用準備が整います。

 

豚毛ブラシは使用後に余分なクリームを払い落とすだけで済むため、
基本的にメンテナンスが不要です。

しかし、ペネトレイトブラシは直接クリームを拾うため、
定期的な手入れが推奨されます。

おすすめペネトレイトブラシ3選

ペネトレイトブラシの魅力とケア方法をご理解いただいた上で、
具体的におすすめのブラシが知りたいですよね?

 

いくつかのシューケアブランドから提供されているペネトレイトブラシの中から、
特におすすめの3つを選んでご紹介します。

  1. M.モゥブレィ
  2. コロンブス
  3. サフィール

M.モゥブレィ ペネトレイトブラシ

M.モゥブレイのペネトレイトブラシは、非常に評価が高い製品です。

 

このブラシを選べば、選択を誤ることはありません

毛は豚毛化学繊維混合で、約2cmの毛足が特徴です。

これにより、細かい部分まで丁寧にケアが可能です。

 

価格も手頃で、複数の色の靴クリーム用に揃えやすいのが嬉しいポイントです。

ブラシの背面は平らで保管もしやすいですが、
軽い衝撃で倒れることがあるため、保管の際は注意が必要です。

コロンブス ペネトレイトブラシ

コロンブスは、100年以上の歴史を誇るシューケア商品の老舗ブランドです。

実店舗が多く、商品を実際に見て選べるのは大きな魅力です。

例えば、東急ハンズなどの店舗でもよく見かけます。

 

豚毛を使ったブラシは毛量が豊富で、毛足が長めなので、
細かい部分のケアもしっかり行えます。

M.モゥブレィのブラシと遜色なく、どちらを選ぶかは好みの問題です。

 

また、同じコロンブスからは、馬毛を使った「ジャーマンブラシ7」も販売されていますが、
見た目が似ているので間違えないように注意が必要です。

サフィール ペネトレイトブラシ

サフィールのブラシは、他のブランドと比べて持ち手が長く
角ばった形状が特徴です。

機能面で大きな差はなく、好みに合ったものを選ぶのが一番です。

ただし、価格がやや高めなのがネックです。

番外編: ダイソー ペネトレイトブラシ

100円ショップのダイソーでもペネトレイトブラシを購入できます。

 

使われている毛はしっかりしており、指では塗りづらい部分にも、
クリームをしっかりと塗ることができます。

ただし、上述したブランドのブラシと比較すると、
毛量が少ない点が気になるかもしれません。

 

コストパフォーマンスを考えると非常に優れており、
「ペネトレイトブラシがどんなものか試してみたい」という方には、お試し購入がおすすめです。

まとめ

ペネトレイトブラシの特徴
  • ペネトレイトブラシを使用すると、手を汚さずに細部にもクリームを塗ることができます。
  • 靴クリームの色ごとにブラシを用意する必要があります。
  • 定期的なメンテナンスが求められます。

 

ペネトレイトブラシの使い心地はいかがでしょうか?

靴磨きには必ずしも必要ではありませんが、持っていると大変便利です。

 

価格も手ごろで、試してみる価値は十分にあります。

タイトルとURLをコピーしました